「八重の桜」

毎年春と秋に日比谷公会堂で全国詩吟大会を開催しています。
独吟や合吟、剣詩舞などの他に、「企画構成吟」という見応えのある舞台発表があります・・・

2013年11月3日開催の全国詩吟大会ででは、企画構成吟「八重の桜」では、ナレーターをつとめました。

「八重の桜」は大河ドラマにちなんだとても面白い内容でした。

企画・構成は、詩吟神風流藤が丘支部(横浜市青葉区)です。詳細は、HPをご覧ください。

http://aoba-portal.net/group/huruya/

1 佐原盛純作『白虎隊』
 
白虎隊の少年たちが、鶴ヶ城が煙に包まれているのを見て、「ああ、わが城もついに落ちた」と越棒した場面はあまりに有名です。少年たちは、もはやこれまでと「人生 古より 誰か 死なからん」という文天祥の詩を詠じながら、自決したのです。
 
 
2 新島襄作『寒梅』

「庭の梅が寒気に耐え、笑うが如く咲いている。争っているわけでもなく、ただ、自然のままに咲いているのだ」
いかにも敬虔なキリスト教徒らしい清らかな、しかも、時流に流されない強い信念が表れている詩です。
 
 
3 水野豊洲作『荒城月夜の曲を聞く』
鶴ヶ城の城内に、「荒城の月」の石碑があります。滝廉太郎の名曲として知られる「荒城の月」は、土井晩翠が、鶴ヶ城の興亡の歴史を偲び作詞をしたものといわれています。この『荒城月夜の曲を聞く』は、水野豊洲が、「荒城の月」を聞いて、あらためて鶴ヶ城の歴史を思い、漢詩に詠んだものです。

「世の中の栄枯盛衰は、一夜の夢のようにはかないものである。何事も、またたく間に変わっていき、歳月は慌ただしく流れ去り、再び還ってこない。」