「春を探る」



今日の詩吟教室では、宋の時代の詩人戴益の「春を探る」を取り上げました・・・
生徒さんたちと、この詩を題材に色々な話で盛り上がりました。

普段、見過ごしてしまいそうなもの、ありませんか?
そのようなものをふと見つけたときの喜び、感じたことありませんか?

自分のすぐそばにあるものに、幸せを感じられるようになりたいと思います。


   探 春

尽日 春を尋ねて 春を見ず 
杖藜 踏破す 幾重の雲
帰来試に 梅梢を把って看れば
春は 枝頭に在りて 已に十分
<意訳>
一日中春はどこにあるか探してみたが、
春を見つけることができなかった。
帰ろうと、ふと梅の梢を手にする。
蕾みは膨らんで、春はもう十分ここにあったのだ。