詩吟教室でも人気があるのは、李白の詩・・・
自由奔放で楽天的。ロマンに富み、ペガサスがまるで大空を翔けるような詩風。
吟じるとき、中国の雄大な山河に思いを馳せることができるでしょう。
早発白帝城 李白
朝に辞す 白帝 彩雲の間
千里の江陵 一日に還る
両岸の猿声 啼いて住まざるに
軽舟巳に過ぐ 万重の山
朝早く、彩雲がたなびき、白帝城が見えました。白帝と彩雲とが、対照的な色彩を想像します。でも実際、白帝城は白く輝いていたわけではありません。猿声は旅愁をかきたてますが、千里も遠く離れたところにわずか一日で帰っていくなんて!
感傷に浸るよりも、スピード感といいますか、清々しい旅の思いが感じられます。
写真は、白帝城(四川省奉節県)に行ったときに撮影したものです。