第19回温習会

毎年12月は、学士会館で温習会を開催しています。




総元岩淵神風先生による吟詠指導 和歌「東風(こち)吹かば」


舞台付きの会場に円卓が並びます。
円卓を囲むことで、詩吟神風流の様々な教室の方との交流の場にもなっていると思います。




昼食はフランス料理。ワインやビール、日本酒などのアルコールもあり、忘年会も兼ねている恒例行事です。
まだ詩吟を始めたばかりの方も、気楽に舞台に立つことができる機会になっています。

【プログラム】

大合吟  乃木希典「逸題」

1番~35番  独吟(初段~8段)

36番~46番  合吟  

昼食

47番 新年大会コンクール決勝者出場吟 

吟詠指導
    和歌「東風(こち)吹かば」  菅原道真
      東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花
            あるじなしとて 春な忘れそ
   
      
48番~55番  宗師・神号吟詠

56番~76番  総元代範吟詠 



プログラムの最後は、この一年を詩吟で綴る企画です。
「四季を詠う」と題し、春夏秋冬それぞれの季節を総元代範による吟詠で表現します。

春、夏、秋、冬・・・と季節はめぐります。
冬が終わり、やがて春を迎えます。
締め括りは、滝廉太郎作曲「花」の全員合唱です。
歌い出しは、「春のうららの隅田川~」と、声楽・コーラスを専門とされているTさんのテノールの美声が会場一杯に響きわたりました。
続けて、「のぼりくだりの船人が~」と会場の全員が尺八伴奏とともに、三番まで歌いました。
「げに一刻も千金のながめを何にたとうべき」
美しい春の情景を思い浮かべました。
来年の春を迎えるのが待ち遠しくなるような、明るい陽射しを浴びたようなひとときでした。

「四季を詠う」


東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花
                 あるじなしとて 春な忘れそ

今日の吟詠指導でもありましたが、菅原道真が京を去るときに詠んだこの歌は、厳冬の中に凛として咲き誇る梅の花を思い浮かべます。
菅原道真を祭る亀戸天神では、2月中旬頃、紅白の梅花が約300本も咲くそうです。
境内は梅の香に包まれ、春の訪れを告げてくれます。
神苑の梅まつりがとても楽しみです。(写真)
                               





★来年は、第20回記念の温習会になります。
  日時 12月17日(日)     場所 学士会館
  各教室多数の皆様のご参加を楽しみにしています。