秋季全国詩吟大会




 
日時  平成28年10月30日(日) 10時開場
場所  新宿文化センター 大ホール

終了 多くの方にご来場いただきましてありがとうございました。



      








ご挨拶





全日本詩吟道連盟理事長
詩吟神風流総元

    岩 淵  神 風

   秋風爽やかな好時節、恒例の全国詩吟大会を詩吟神風流の地元である新宿区で開催することができましたことはこの上ない喜びでございます。昨年の九十周年記念詩吟大会およびそれまで長きに亘り、毎年欠かさず日比谷公会堂で開催して参りました全国詩吟大会ですが、会場の改修工事に伴い今大会より新しい会場での開催となりました。全国大会出吟者の一詩を以ての吟詠は、これまでの大会同様、日頃の稽古の成果が発揮される有意義な場となったことと存じます。
  詩吟神風流総元代範による「四つの会」が設立されたのは、今から四十六年前のことになります。「明治の会」「大正の会」「昭和の会」「婦人の会」という名称で始まり、その後、「松の会」「柏の会」「梅の会」「桜の会」となり、さらには、柏は竹、桜は花へと名称が変わりました。この「四つの会」は、各会に対して、全体を横軸に組織するもので、総元代範となられた方々にとって、新しい活躍の場となっております。今大会において、「四つの会」が総力を結集し、「古代中国四大美人」を詠じる吟と舞い、「近代日本の教育を築いた吉田松陰」の「大和魂」を吟じる企画に取り組んでこられ、見事に発表されました。
  詩吟の要諦は、詩歌に盛られた詩心、詩情の謳い上げでありますから、様々な工夫を凝らし、長詩や企画構成吟を通して一層、詩の持つ深い世界を感じることができたものと確信致します。伝統の力に安住することなく、新しい取り組みを通して切磋琢磨できる環境を作り、吟の向上と生き甲斐ある人生をこれからも皆様方とともに楽しんで参りたいと思います。








総元吟詠  題近江八景図 大江敬香





〇 企画構成吟「古代中国四大美人を詠ず」

「第一章 王昭君」 花の会


吟詠 「王昭君」(大江朝綱) 「明妃曲」(高野蘭亭)   
王昭君出塞の場面を舞う(新潟県釼豪会社中)


絵師と皇帝役が王昭君の劇を演じる(総本部藤が丘)



中国語の朗読 李元君(右後方) 


  「第二章 西施」 竹の会



 
 吟詠 「西施石」(楼穎) 「蘇臺覧古」(李白)

 

  「第三章 虞美人」 
梅の会 竹の会 



琵琶とナレーションの掛け合いで虞美人の物語が始まる
尺八(大野邦童) 琴(木村歌綾社中)


吟詠 「虞美人草」(曾鞏)
項羽と虞美人が舞う


吟詠 「垓下の歌」(項羽)
虞や 虞や 若を奈何せん


「第四章 楊貴妃」 
梅の会 竹の会 花の会




吟詠 「清平調詞其の一」(李白) 
牡丹が咲き乱れる沈香亭での宴。李白は楊貴妃を牡丹に例えて詠う。


〇 書道吟 福吟会 「秋思詩」(菅原道真) 










〇 企画構成吟「近代日本の教育を築いた吉田松陰‘大和魂’」 松の会









〇 華道吟 神都吟詠会 
吟詠・書 「感事」(于濆)




会場の皆様と「紅葉」を歌いました


〇 全国コンクール入賞吟

神邑会男子・女子(新潟十日町)
柏新吟詠会(新潟見附)
神笙会(東京都)
総本部男子(東京都)

〇 総元代範吟詠

〇 少年少女吟詠



〇 合吟 (出場順)


《午前の部》
    
槇詞吟詠会
琇友吟詠会
旭愛吟会
啓友会
瑞雲会
瑞宝会
神優会  
神考会
衆芳会
吟温会
神久会
神旅会

《午後の部》


皇龍吟風会    
如水朗誦会
神笙会
岳風会
士友会
永伊会
静風会
日吉槇吟会
総本部藤が丘
堯風会 
墨東吟詠会
神仙吟詠会
神笑会
燈照吟詠会
神玉吟詠会
神潮会
神良会
聖心吟詠会
神耀会
千葉吟詠会
吟警会
総本部栄風支部
浦安詩吟会
松風会
神崚会


午後6時半過ぎ、恒例の記念撮影をして終了となりました。長時間にわたりご参加いただきました皆様、早朝から(何か月も前から)ご準備してくださったスタッフの皆様、どうもありがとうございました。