雨の中の凛とした趣

新潟県小千谷市山本山「漢詩百選公園」 6月25日撮影


6月25日(日)、小千谷市山本山「漢詩百選公園」にて第9回吟魂祭が開催されました。

この地に詩吟神風流の吟魂碑が建立されたのは、今から26年前の平成3年。
除幕式の日は、前日まで続いた雨が上がり、式典当日たった一日だけの晴天に恵まれた日でした。
今回はその逆。たった一日だけの雨の日となりました。


吟魂碑は、高さ6.3mの大きな石碑です。
吟魂碑の周囲には、幾つかの石碑が綺麗に並んでいます。
表面に刻銘されているのは、詩吟神風流の吟士(総元代範)の先生方のお名前です。
裏面には、100の漢詩の詩文が刻まれています。

「春望」杜甫
雨に打たれてもなお、凜としたその佇まい。
12本の松と紫陽花と調和し、趣のある風情を醸し出しています。

声が激しい雨音に掻き消されないように、私たちは吟魂碑の前で「富士山観」(西島香雲作)を吟じました。

天気の良い日であれば、遠方の越後三山、信濃川が望める風光明媚な場所です。
昨年夏に、市民の家「おぢゃ~る」という施設がオープンし、宿泊や研修などもできるようです。
次回は宿泊も兼ねてゆっくり行ってみたいと思います。

なお、「おぢゃ~る」のFacebookページにも、吟魂祭の写真が掲載されています。